毒づきたい!

「王様の耳はロバの耳ぃぃ〜!」的に世間、日常、恋愛から時事ネタに関する自論を展開する深夜のAMラジオ的ブログ

上司の仕事とは何ぞや

私が勤務している職場は120名規模と大きな会社ではなく、

出世しようと思えばチャンスはいくらでも転がっている。

というのは、タテマエで実際はそんなことないのである。

ベンチャー企業ゆえ、30名、50名規模のときは

そういう時期もあったのかもしれないが、

いま現在、そんな風潮は消え去っている。

理由は明確である。

上層部の連中が、自分の椅子を必死になって守ることに尽力しているからだ。

ルールを決めるのは彼ら、当然、彼らに有利なルールしか作らない。

マネージャー以上でないと給料が上がらない人事評価制度を構築。

採用をかけ、明らかに優秀なスペックの人が応募してきても面接で落とす。

自分より優秀な人に入ってこられたら自身の立場が危うくなるからだ。

よって、彼らが居なくなら無い限り、この現状は打破できないのだ。

退職者、休職者が増える一方である。

 

私が入社したころは、まだそんなことはなかった。

各部門の責任者がバチバチとぶつかり、その結果、いいモノが生まれ、

会社が成長してきた。

しかし、ある時期、その部門長たちが一斉に退職をしたのである。

決して反旗を翻したとかいうわけでもなく、優秀な人達だったので、

自分で会社を立ち上げるために辞めていった。

そして、空席となったポジションたちに当時のリーダークラスの者が

我先にと言わんばかりにそこの椅子を奪い合う形となった。

実に滑稽なほどの椅子取りゲームだった。

ある者は社長に取り入ろうとフェイスブックで必死にいいね!を押したり、

ある者は部長に取り入ろうと1日に何回も煙草に誘ったりと。

積極的であることは悪いことでない。

ただ、そういうのは仕事でアピールすべきだ。

しかしながら、彼らの努力は実り、フシアナな社長や役員の判断により

見事、部長やマネージャーになれたのである。

 

問題なのはその後である。

その与えられたポジションでどういう動きをしていくかが重要であるにも関わらず、

相も変わらず上に媚びることに尽力し、己の椅子の確保に必死になっている毎日である。かつて在籍していた、バチバチと戦っていたあの上司たちとは違う風潮が蔓延しているのだ。

抜け駆けはしない、揉めないように、裏でコソコソ、と女子中学生みたいである。

一般社員たちも馬鹿ではない。そういう滑稽なサマは当然見ぬいており、士気は下がる一方。それに対し、馬鹿な上司は叱責する。一般職は一般職で「どうせ上の誰かに言われたから言ってきたんでしょ?」と真摯に受け止めない。もう負のスパイラルである。

 

私が思うことはひとつ。

向いてるベクトルが違う、矢印を上に向けちゃダメ、下に向けないと。

「上司は部下のためになる働きをする、その部下は顧客のためになる働きをする。」

そうすれば自ずと業績も上がり、社内の空気も綺麗になるはずである。

 

「正しいことをしたければ偉くなれ。」ってどこかの誰かが言ってたけど、

そこを頑張る価値のある会社か見極め中なのである。